さが地元就職記
新卒、UJIターンなど佐賀での地元就職体験を紹介します。今回は株式会社飛鳥工房(佐賀市)の服巻有美さんを紹介します。
2018年4月9日更新
服巻 有美さん 株式会社 飛鳥工房
はらまき・ゆみ/佐賀市生まれ。高校卒業後、市内の産直所に勤務し野菜の生産に従事。佐賀県立産業技術学院木工芸デザイン科修了後、2016年4月、株式会社飛鳥工房入社。
木作りのおもちゃ 自然を感じて
■佐賀県立産業技術学院で学び、木工の道へ。きっかけを教えてください。
高校卒業後、産直所を経営する会社で野菜を作る仕事をしていました。もともと自然が大好きでしたから、毎日がとても充実していました。ただ、社内の異動で事務の仕事を打診され、「自分がやりたい仕事ではない」と思い転職活動を始めました。
新しい仕事を探すに当たって、考えたことは「ものを作る仕事をしたい」ということです。ハローワークなどいろいろなところに相談し、木工技術を学ぶことができる産業技術学院を紹介してもらいました。木は自然を感じることができる素材ですし、自分の感性にぴったりの仕事だと思い、入所を決意しました。
木工に関しては全くの素人でしたから、最初は手を切るなどのけがもしました。ただ、学院での2年間、先生方には基礎から丁寧に教えていただき、コンテストで賞をもらうなど「木工を自分の仕事にする」という自信をつけることができました。
ものづくり基礎から学ぶ 自分にぴったりの仕事
■そして木のおもちゃを作る飛鳥工房に就職。どのような出合いがあったのですか。
学院の2年生のとき、インターンシップをする機会がありました。研修先を探していたところ、偶然自分が持っていた木製のキーホルダーが飛鳥工房で作られていたことを知り、思い切って受け入れのお願いをしました。インターンシップでは犬の引き車を作らせてもらい、今も家に飾っています。
学院の修了が近づき、就職先を考えた時も、やはり飛鳥工房が頭の中にありました。縁あって入社することができ、ものづくりを仕事にすることができてうれしく思っています。今は毎日、先輩たちから指示された仕事に追われるばかりですが、自分から仕事を提案できるよう努力しています。
■休日は何を?今後の目標もお聞かせください。
土曜日と日曜日、祝日はお休みで、残業も基本的にありません。家族とも一緒に住んでいますから、自分の時間は十分に確保できています。休日は「植物屋」を巡っています。特に多肉植物が気になっていて、植木鉢で育てて楽しんでいます。農業は今でも好きなので、知り合いから声をかけられて農作業の手伝いなんかもしています。先日は初めて田植機を操作しました。案外うまくできて、楽しかったです。
仕事の面では、まだまだ覚えなければいけないことばかりですが、いつか自分で考えた商品を作りたいです。観葉植物をより美しく見せる飾り棚なんか作ってみたいですね。ちょっと先のことかもしれませんけど。人に喜ばれる商品を作り続けたいと思います。